-DIARY-

最近のアクティブラーニング

DATE : 2019/11/18

本校ではアクティブラーニングを実行しています。その一部を紹介します。

 

技術・家庭科では、それぞれの選んだデザインを用途に合わせて作成していきます。

基本的な道具の使い方の説明を受けたら、実践の中で技術の習得と向上をさせます。教員がフォローをしながら見守ることで、生徒たちは自分たちで考えて作業します。出来ないことが出来るようになる過程で大きな変化が生まれます。

また、切削、切断、穴あけで使用する複数の道具の使い勝手をレーダーチャートで示して比較します。この後、それらを活用して振り返りをしていきます。

 

先進科学では物理の学習を行いました。紙をなるべく遠くまで飛ばす実験を行う過程で、各グループが作成した形がどのような物理の知識を活用しているのかを学びました。

道具がない中で工夫を重ねて形を作っていました。コンパスがないグループが円を描く時に同じ長さの直線を何本も引いて描いたり、指を固定して紙を回して描いたりと知識の活用がありました。

自分たちで作った作品のコンセプトや使用する原理をプレゼンします。実際に飛ばして結果を見て見ることで、理論との違いを発見して考えることができます。ある点について着目し、課題を発見する力は日本人に足りない力と言われていますが、やり方を変えるだけで課題発見の機会は多くなります。

これがアクティブラーニングとパッシブラーニングの差のひとつです。

 

中学の道徳では、様々な情報を組み合わせながら課題を解決するワークを行いました。

全員で意見を出し合いながら議論することは、論理力と発想力を養います。この2つの力は、これからの社会で生き抜くために必須の力となります。

一人で出来ることを増やすことも大切ですが、社会では多国籍の老若男女のチームで企画・デザインすることが求められています。自分の情報を相手にわかりやすくプレゼンする力と、最適なタイミングで情報を出し、意見をまとめていくマネジメント力も大切です。

さらに、時間管理も意識してもらいました。発想力は最初の15分が勝負と言われています。その後、議論を重ねても生産性が低下していきます。ただ単に時間をかけることが大切なのではないことも知ってほしいことです。

 

プレゼンテーションでは、将来の課題解決について各グループが考えて発表をしています。プレゼンテーションの経験を多く重ねている彼らは、お互いの良いところを吸収して回を重ねるごとに上手い発表をします。これが数多くのプレゼンを行う最大の利点です。ユーモアや説得力のある内容で聞いていて飽きないものとなっています。

さらに、スライド作りでも無駄のない伝わりやすいデザインとなっています。

今回の課題は商品企画で、課題発見と課題解決のアイデアを生み出す作業となります。大人になればなるほど、自由な発想ができなくなるため、視点を変えると高校生でも世の中をさらに良く出来ることを実感してもらいたいです。

 

これからも様々な教科でアクティブラーニングを行なっていきます。

中3担当 澤田